パトリオットは、ジープ・ブランドとしては画期的なモデルだ。エンジンとトランスミッションを横置きに搭載、つまり前輪駆動車のプラットホームをベースに開発された4WDである。
新型車は、6月から日本で発売がスタートしたダッジ・キャリバーと同じプラットホームを採用している。エンジンは2.4リットル直列4気筒。キャリバーと同じ、クライスラー・グループが三菱やヒュンダイと共同開発したワールドエンジンだ。6速マニュアルモード付きCVTを組み合わせる点も、キャリバーと共通である。
ジープ・ファミリーのエンジンを見ると、ラングラーとチェロキーは3.7〜3.8リットルのV6、グランドチェロキーとコマンダーは4リットル以上のV8である。パトリオット用ユニットは群を抜いて小さい。4420×1810×1665oのボディサイズは、チェロキーと比較すると、幅はほぼ同じだが、全長が100o短く、全高は155o低くなる。 |